■ はじめに
SESを続けていると、 「このまま会社員として働き続けるか」 「独立するか」 を考えるようになることがあります。
今回は、SESを続ける中で見えてくる単価構造や、独立という選択肢について整理していきます。
■ SESを続けていると求められるもの
SESを続けていると、技術だけではなく、 若手教育、顧客対応、チーム調整、進行管理などを求められるようになることがあります。
また、上流工程を担当するようになると、 要件整理、課題管理、顧客との調整など、 管理・調整寄りの役割も増えていきます。
それができるようになると、管理職の話が来るケースもあります。
もちろん、上流工程、管理、調整の経験自体は大きな価値があります。
一方で、管理業務の比率が増えると、 開発、実装、技術検証など、 現場で技術に触れる時間は減っていきます。
その結果、人員管理、調整、マネジメントのスキルは上がります。 一方で、エンジニアとしての技術的向上は少なくなるケースもあります。
そのため、 「管理側へ進むか」 「現場エンジニアを続けるか」 を考えるようになる人もいます。
■ SESを続けると見える単価構造
SESを続けていると、客先へ請求されている単価が見えるようになることがあります。
すると、 客先単価と自分の給与との差も見えてきます。
もちろん、「会社が不要」という話ではありません。
会社は教育、案件紹介、営業、契約、トラブル対応などを行っています。
そのため、マージンには意味があります。
ただ、人によっては、 教育不要、自分で案件を探せる、サポート不要というケースもあります。
その場合、 「会社を通す必要性」 を考えるようになることがあります。
■ 会社員と独立の違い
会社員の場合、 営業、契約、請求、トラブル対応などを会社が対応してくれます。
一方、独立すると基本的にすべて自己対応になります。
- 案件探し
- 単価交渉
- 契約
- 税務
- 請求
などです。
その代わり、 働き方、単価、案件選択などの自由度は上がります。
つまり、 安定性を取るか、 自由度を取るかの違いがあります。
■ 独立を考えるようになる理由
SESを続けていると、 「自分でもやれるのではないか」 と感じるようになることがあります。
- 顧客から直接評価される
- 継続参画が増える
- 調整役を任される
- 単独で動けるようになる
また、 自分で調査できる、 自分で学習できる、 自分で問題解決できるようになると、 「会社のサポートがなくても動けそう」 と感じる人もいます。
さらに、単価構造が見えるようになることで、 「自分で案件を取る」 という働き方を考える人もいます。
■ 独立向きな人
- 顧客対応経験がある
- 調整業務に慣れている
- 継続参画実績がある
- 単独で動ける
- 自分で調査・学習できる
- 営業への抵抗が少ない
特に、 「自分で案件を取れそう」 と感じる人は、独立適性がある可能性があります。
■ SES継続向きな人
- 安定性重視
- 営業をしたくない
- 契約対応が苦手
- 税務をやりたくない
また、 今の現場に満足している、 働き方に不満が少ない、 管理側へ進みたいのであれば、 無理に環境を変える必要はありません。
■ 会社員と独立の判断基準
重要なのは、 「どちらが正しいか」 ではありません。
安定性、自由度、年収、働き方、ストレスなど、 何を優先するかで変わります。
また、 「自分がどこで価値を出せるか」 も非常に重要です。
会社員の方が力を発揮できる人もいれば、 独立の方が合う人もいます。
■ 私の実体験
私が50代で転職活動をしていた頃、社内SE系はかなり厳しく、 書類選考で落ちることが多い状態でした。
一方でSESでは、 上流工程経験、PL経験、調整経験を評価していただけることが多くありました。
また、SESを続ける中で単価構造も見えるようになりました。
もちろん会社には、 営業、案件紹介、サポートなどの役割があります。
ただ、 自分でも案件を探せそう、 単独で動けそう、 上流工程や調整経験を活かせそうとも感じるようになり、 その後独立しました。
現在は独立2年目になりますが、 上流工程、改善・調整系、コミュニケーションなどの経験は、 現在も案件参画で評価されています。
■ まとめ
SESを続けていると、 管理業務、単価構造、会社の役割、自分の市場価値などが見えてくることがあります。
その中で、独立という選択肢を考える人もいます。
ただ、独立が正解ではありません。
重要なのは、 自分がどこで価値を出せるか、 どんな働き方をしたいか、 何を優先したいかを整理することです。
「SESか独立か」ではなく、 「自分に合う働き方」 を考えることが重要だと思います。
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次回は「50代ITエンジニアは転職か独立か?後悔しない選び方」をお届けします。

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