はじめに:50代転職で一番気になる「年収」
50代で転職を考えたとき、
多くの人が気になるのは
年収が維持できるのか
だと思います。
私自身も50歳で転職を経験しましたが、
結論から言うと
年収維持はかなり難しい
と感じました。
ただし、
下がることが必ずしも失敗ではない
とも感じています。
今回は実体験をもとに、
50代転職における年収の現実と考え方について書いていきます。
社内ITでは転職できなかった現実
私は社内ITとして長く働いてきたため、
「同じようなポジションで転職できる」
と考えていました。
しかし実際は、
- 社内ITの求人自体が少ない
- あっても書類選考で不合格
という状況でした。
50代というだけで厳しい現実
を強く感じました。
結果として、
転職可能だったのは
小規模なSES企業のみでした。
SES転職で年収は下がった
SESは未経験でしたが、
- 人手不足
- 人物評価
という点で採用していただきました。
年収は
750万円 → 約700万円(残業込み)
となり、減収です。
正直、迷いはありました。
ただ、
家族と相談し
「やりがいがあるならいい」
と言ってもらえたこともあり、
転職を決断しました。
SESで評価されたのは「社内ITの経験」
SESに入って感じたのは、
社内と自分のスキルに差がある
ということでした。
そのため社内では、
「どう扱えばいいかわからない」
という空気もあったと思います。
しかし客先では状況が違いました。
大手SIerの現場では、
- 業務理解
- 運用改善
- 現場目線での判断
といった社内ITの経験が評価され、
非常に重宝される存在になりました。
年収は下がったが「価値」は上がった
SES時代は、
年収だけを見ると下がっています。
しかし、
- お客様から感謝される
- 自分の仕事が役に立つ
- 現場で評価される
という環境で、
自分の市場価値は確実に上がっていました。
この経験は、
第26回:30年会社員→50代独立までのキャリアを振り返って思うこと でも書いている通り、
後の独立につながる重要なステップになりました。
独立したから年収は上がった(ここが重要)
その後、客先での信頼を得たことで
独立することになりました。
そして結果として、
社内IT時代の年収を超えることができました。
ここで重要なのは、
SESで年収が上がったわけではない
という点です。
むしろ、
SESのままであれば年収は下がったままだったと思います。
- 単価の上限
- 給与体系
- 中間マージン
といった構造上の理由から、
会社員として収入を大きく伸ばすのは難しいと感じました。
つまり、
年収が上がったのは「独立したから」です。
この点は
独立1年目で学んだフリーランス戦略 でも詳しく書いています。
50代転職で年収を考えるポイント
① 年収は一度下がる前提で考える
50代は
- 求人が少ない
- 条件が厳しい
ため、
年収維持にこだわると動けなくなる
可能性があります。
② 強みが活きる環境を選ぶ
私の場合、
社内IT → SES → 客先
と環境が変わることで評価されるようになりました。
この考え方は
社内SE・SES・独立:25年経験から見る“50代の最適キャリア” でも詳しく解説しています。
年収よりも
「価値が発揮できる場所」
が重要です。
③ 収入は「働き方」で変わる
会社員のままだと、
年収の上限はある程度決まっています。
一方で、
- 独立
- フリーランス
- 副業
といった働き方に変えることで、
収入の上限自体を変えることができます。
私の場合も、
独立したことで初めて年収が上がりました。
やってはいけない考え方
50代転職で一番危険なのは、
今の年収に固執すること
です。
- 年収を下げたくない
- 条件を変えたくない
この状態だと、
選択肢がほぼなくなります。
🔥まとめ:50代転職は「年収」より「選択」が重要
50代の転職では、
年収維持よりも「選択」が重要です。
- 一時的に年収は下がる
- 環境によって評価は変わる
- 強みが活きる場所に行くことが大切
そして、
収入を上げたいなら働き方を変える必要がある
場合もあります。
私の場合も、
- SESで経験と信頼を積む
- 独立する
という流れで、
独立したことで初めて年収が上がりました。
50代の転職は、
今の年収ではなく、その後どうするか
ここが一番重要だと感じています。
🧭 次回予告
🧩第28回
50代ITエンジニアの「スキル棚卸し」具体的なやり方
50代の転職で最も重要なのは、
自分の強みを正確に理解することです。
- 何ができるのか
- 何が評価されるのか
- どう伝えるべきか
実際に使える形で解説していきます。

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