高配当株はいつ売る?|日本製鉄を手放して気づいた私の売却基準

高配当株は、基本的に長期保有するつもりで買っています。

ただし、

長期保有だから、一度買ったらずっと持ち続ける

とは考えていません。

企業の状態は変わります。

株価も変わります。

そして、自分自身がその会社をどう見ているかも変わります。

私は保有している株について、

今でも納得して持ち続けられるか

を定期的に確認しています。

実際に、以前保有していた日本製鉄を売却したことがあります。

その後、日本製鉄の株価は上昇しました。

結果だけを見れば、持ち続けた方が得でした。

それでも私は、この売却を後悔していません。

今回は、この経験も含めて、私が高配当株をどのようなときに売るのかを書きます。


長期保有と放置は違う

私は50代で投資を再開してから、高配当株を中心に長期保有するようになりました。

40代の頃のように、短期の値動きを予想して売買することは基本的にしていません。

株価が少し下がった。

相場全体が下落した。

悪いニュースが出た。

それだけですぐに売るわけではありません。

一方で、

長期保有だから何も確認しなくてよい

とも思っていません。

購入したときには問題がなかった会社でも、その状態がずっと続くとは限らないからです。


半年に一度くらい「買った理由」を確認する

私は半年に一度くらい、保有している銘柄の状態を確認しています。

見るのは、株価だけではありません。

購入前と同じように、

  • 売上や利益
  • 財務状態
  • キャッシュフロー
  • 配当

などを確認します。

ここで考えているのは、

「この株を買った理由が今も残っているか」

です。

購入するときには、企業の数字を確認して、

「長く保有できそうだ」

と考えて買います。

その後、企業の状態が変われば、購入したときの前提も変わります。

だから、買った後も確認しています。


売却を考える1つ目の理由は企業の状態が悪化したとき

私が売却を考える一つ目の理由は、

企業の業績や財務などが悪化したとき

です。

ただし、売上や利益が一度下がっただけですぐに売るわけではありません。

企業の業績には波があります。

一時的に数字が悪くなることもあります。

気になるのは、

  • 悪化が続いている
  • 複数の数字が悪くなっている
  • 配当の維持も難しく見える

といった場合です。

一つの数字だけではなく、全体を見ます。

購入するときも、一つの数字だけで決めません。

売却するときも同じです。


2つ目は株価が割高になったと判断したとき

もう一つ、売却を考えるのが、

株価が割高になったと判断したとき

です。

私は購入するとき、企業の状態だけではなく、現在の株価も確認しています。

第51回で書いたように、

1株当たり利益 × 10 + 1株当たり資本

も一つの目安として使っています。

保有後も考え方は同じです。

企業の状態に対して、株価がかなり高くなったと感じれば、売却を検討します。

ただし、この計算だけで機械的に売るわけではありません。

企業の状態と株価を合わせて判断しています。


日本製鉄を売却したときは少し違った

これまでの2つとは少し違う理由で売却したことがあります。

日本製鉄です。

私は以前、日本製鉄の株を保有していました。

その後、USスチールをめぐる動きが大きくなりました。

ニュースを見ても、

これからどうなるのか。

日本製鉄にとって最終的にどのような結果になるのか。

私には、よく分からなくなりました。

ここで重要なのは、

日本製鉄が悪い会社だと判断したわけではない

ということです。

将来性がないと判断したわけでもありません。

問題だったのは、

私自身が今後どうなるのか判断できなくなったこと

でした。


分からないまま持ち続けるより、一度手放した

その状態で株を持っていると、

「このまま持っていていいのだろうか」

という気持ちが残りました。

もちろん、そのまま持ち続ければ株価が上がる可能性もあります。

反対に下がる可能性もあります。

しかし、私には先のことは分かりません。

そこで、日本製鉄を一度売却しました。

私としては、

よく分からない状態の株を持ち続けるより、自分が納得して保有できる株だけを持っている方がよい

と考えたからです。


売った後に株価は上昇した。それでも後悔していない

その後、日本製鉄の株価は上昇しました。

結果だけを見れば、

売らずに持っていた方が得でした。

それでも、私はこの売却を後悔していません。

売却した時点では、その後株価が上がることは分からなかったからです。

後からチャートを見れば、

「あのとき売らなければよかった」

と思うことは簡単です。

しかし、それは結果が分かった後の話です。

売却したときの私は、

「今後どうなるのか自分にはよく分からない」

と感じていました。

その状態で不安を抱えながら保有を続けるより、

自分が安心して持てるものに絞る方が、自分には合っている

と判断しました。

だから、結果として株価が上昇しても、

「売却したこと自体が間違いだった」

とは思っていません。


「分からない」も私にとっては売却理由になる

日本製鉄の経験から、

私の売却基準には数字だけではないものもあると気づきました。

現在、私が売却を考えるのは主に次の3つです。

  • 企業の業績や財務などが悪化したとき
  • 株価が割高になったと判断したとき
  • 自分では会社の先行きを判断できず、納得して保有できなくなったとき

3つ目は、明確な数値基準ではありません。

人によっても考え方は違うと思います。

ですから、

「分からなくなったら売るべきだ」

と言いたいわけではありません。

私の場合は、

分からないものを不安なまま持ち続けるより、

自分なりに理解し、納得して持てるものを保有する方が合っている

ということです。


株価が上がった、下がっただけでは決めない

反対に、株価の動きだけでは売却を決めません。

株価が下がった。

含み損になった。

それだけで売るわけではありません。

企業の状態に問題がなければ、保有を続けることもあります。

逆に、株価が上がって利益が出ているからといって、すぐに利益確定するわけでもありません。

長期保有を前提に買っているからです。

私が見ているのは、

株価がどう動いたかより、今もその株を保有する理由があるか

です。

企業の状態。

現在の株価。

そして、自分が納得して保有できているか。

この3つを見ています。


利益を最大化することより、納得して続けられること

投資では、

一番安いところで買って、

一番高いところで売れれば理想です。

しかし、実際にそれを続けるのは難しいと思っています。

日本製鉄についても、持ち続けていれば利益は大きくなっていました。

それでも私は、

利益を最大化できなかったことより、自分が納得できる判断をしたこと

を重視しています。

投資は一度で終わるものではありません。

これからも続けていきます。

そのためには、

「もっと儲かったかもしれない」

を追い続けるより、

自分が安心して続けられる方法を持つこと

の方が、私には大切です。


まとめ|売った後の株価ではなく、判断した時点で考える

私は高配当株を長期保有しています。

しかし、

何があっても持ち続けるわけではありません。

私が売却を考えるのは、

  • 企業の状態が悪化したとき
  • 株価が割高になったと判断したとき
  • 自分では先行きを判断できず、納得して保有できなくなったとき

です。

日本製鉄は、売却した後に株価が上昇しました。

結果だけを見れば、持ち続けた方が得でした。

それでも私は後悔していません。

大切にしたいのは、

その後の株価ではなく、判断した時点で自分が納得できていたか

だからです。

高配当株を長期保有するとき、

「いつ買うか」だけではなく、

「どのような状態になったら、自分は持ち続けないのか」

も考えておく。

私はそれも、自分に合った投資を続けるために必要だと思っています。


🧭 次回予告

50代のNISAはどう使う?|課税口座との使い分けを考えた実体験

今回は、高配当株を買った後の確認方法と、私が売却を考える基準について書きました。

次回は、

長期保有する株をNISAと課税口座でどう持つか

について、私自身の経験をもとに整理します。

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