50代の高配当株投資|2年間の実績はプラス、それでも成功と言い切れない理由

投資で利益が出ると、

「自分のやり方が正しかった」

と思いたくなります。

私もそうでした。

現在保有している株は大きくプラスです。

配当も受け取っています。

40代の頃に約300万円の損失を出したことを考えれば、結果は大きく変わりました。

ただ、あらためて実績を確認していると、

一つ疑問が出てきました。

本当に、自分で銘柄を選んだから利益が出たのでしょうか。

この数年間は、日本株市場全体も上昇しています。

もし同じ資金をインデックスに投資していたら、

もっと簡単に同じような結果を得られた可能性もあります。

今回は、

2024年8月頃から2年以上使ってきた現在の銘柄選びの方法

を中心に、自分の投資実績を振り返ります。


投資を再開したのは2019年

最初に、時系列を整理しておきます。

私が50代で投資を再開したのは2019年です。

50万円ほどから始めました。

一方、

現在使っている高配当株のチェック方法を知ったのは、2024年8月頃です。

つまり、

投資そのものを始めて2年という意味ではありません。

今回振り返るのは、

現在の銘柄選びの方法を2年以上使ってみて、

その結果をどう考えるかです。


40代では約300万円を失った

40代の頃は、

株式の短期売買、

日経225先物、

オプション取引などをしていました。

結果は約300万円の損失でした。

短期間の値動きを当てようとして、

継続的に利益を出すことができませんでした。

その後、一度投資から離れています。

詳しい経緯は、

40代で300万損した私が50代で投資をやり直せた理由|「当てる」から「育てる」への転換

で書いています。

50代で投資を再開してからは、

短期的な値動きを当てるのではなく、

長く保有できる企業を選ぶ

方向へ変えました。

現在の高配当株の選び方については、50代の高配当株投資|利回りだけで選ばない私の銘柄選びで詳しく書いています。


2024年8月頃から現在のチェック方法を使っている

現在は、

業績や財務を確認してから銘柄を選んでいます。

IR BANKで確認しているのは、

売上高、EPS、営業利益率、自己資本比率、キャッシュフロー、配当などです。

詳しい8項目については、

高配当株を買う前に何を見る?|私がIR BANKで確認している8項目

でまとめています。

ここで大切なのは、

この方法を使ったからといって、

必ず市場平均を上回れるわけではないということです。

実際の結果を確認してみます。


2026年8月時点では大きなプラスだった

2026年8月8日時点の管理記録では、

現在保有している株の取得原価は約658万円。

時価は約1,092万円でした。

含み益は約435万円です。

それまでに受け取った現在保有分の累計配当は約52万円。

合わせると、

現在保有分だけで約486万円のプラス

でした。

なお、

ここには売却済みの三菱UFJの確定利益などは含めていません。

数字だけを見れば、

かなり良い結果です。

ただし、

ここで「現在の投資方法が成功した」と結論づけることはできません。

現在保有している株には、

2024年8月より前に購入した銘柄も含まれているからです。

したがって、

この約486万円すべてが、現在の銘柄選びの方法による成果ではありません。


日本株市場全体も上昇している

もう一つ考えなければならないのが、

市場全体の上昇です。

購入日が確認できる保有株について、

同じ時期の日経平均と参考比較してみました。

ただし、

これは厳密な運用成績の比較ではありません。

購入日が分からない株があります。

2024年8月以前に購入した株も含まれています。

売却済み銘柄の記録も完全ではありません。

そのため、

あくまで参考比較です。

それでも、

確認できる範囲では、

私の個別株投資が日経平均を明確に上回ったとは判断できませんでした。

さらに、

私の個別株には配当があります。

公平に比べるなら、

日経平均側についても配当を含める必要があります。

日経平均には、

配当込みの値動きを示す「日経平均トータルリターン・インデックス」もあります。

そう考えると、

現在の実績だけで、

「自分の銘柄選びが優れていたから利益が出た」

とは言えません。


個別株にはかなり時間を使っている

私は株を買う前に、

企業の業績や財務を確認します。

買った後も、

決算や事業の状況を確認しています。

それなりに時間を使います。

一方、

インデックスなら、

個別企業を一社ずつ分析する必要はありません。

市場全体へまとめて投資できます。

それでも結果が大きく変わらないのであれば、

当然こう考えます。

「これだけ時間を使って個別株を選ぶ意味は何だろう」

今回、

一番考えたのはここでした。


インデックスは以前から使っていた

ここも、

過去の記事との関係で整理しておきます。

私は今回初めて、

インデックス投資を知ったわけではありません。

以前の記事でも、

インデックス投資と高配当株投資の両方を投資対象にする

と書いています。

50代から始める株式長期投資の実践法|インフレ・デフレに合わせた守りの資産運用

ただ、

実際の株式資産を見ると、

個別の日本株が大きな割合を占めています。

NISAでも、

これまでは成長投資枠を使って高配当株を買ってきました。

今回変わったのは、

「インデックスも選択肢」から、「今後はインデックスの比重をもっと高めてもよいのではないか」

と考えるようになったことです。


現在の年間予想配当は約32万円

配当についても確認しました。

2026年10月下旬時点の会社予想配当を、

現在の保有株数に当てはめると、

年間の予想配当は税引前で約32.1万円です。

現在株価を基準にしたポートフォリオ全体の予想配当利回りは、

おおむね2.9%前後です。

高配当株を中心に選んできたので、

最初は少し低いようにも感じました。

しかし、

取得原価約658万円に対して年間約32万円と考えると、

取得価格に対する利回りは約4.9%です。

買った後に株価が上昇した銘柄があるため、

現在株価で見る配当利回りが下がっています。

これは、

悪いことではありません。


配当を受け取るから有利、とは限らない

高配当株の分かりやすいところは、

株を売らなくても現金が入ってくることです。

将来、

配当で生活費の一部を賄うこともできます。

一方で、

インデックスを保有して、

必要な分だけ売却する方法もあります。

例えば、

約1,100万円の株から年間約32万円の配当を受け取る。

同じように、

約1,100万円のインデックスから年間32万円分を売却する。

取り出す金額は同じです。

高配当株なら株数は減りません。

インデックスを売却すれば口数は減ります。

ただ、

重要なのは株数や口数ではありません。

値上がりと配当を合わせた資産全体のリターン

です。

仮に総合リターンが同じなら、

税金や手数料を無視すると、

配当として受け取る場合と、

同額を売却して取り出す場合で、

残る資産額に大きな差はありません。

私は以前、

「株を売らずに配当を受け取れる方が有利ではないか」

という感覚を持っていました。

今回考え直して、

それだけでは高配当株を選ぶ理由にはならない

と思うようになりました。


今後はNISAの積立でインデックスの比重を高めたい

だからといって、

今持っている高配当株をすべて売ろうとは考えていません。

実際に利益は出ています。

企業を調べながら投資することで得られた経験もあります。

一方で、

今後新しく投資する資金まで、

すべて個別株へ入れる必要もありません。

現在は、

NISAのつみたて投資枠については、インデックスを中心に使う方向で考えています。

私は日本で生活しています。

また、

これまで日本企業の個別株を中心に見てきたため、

日本企業の情報にも触れやすいと感じています。

そのため、

TOPIXや日経平均などの日本株インデックスを有力な候補として考えています。

もちろん、

日本株だけに集中すれば、

日本市場に偏るリスクはあります。

その点も理解した上で、

自分に合う配分を考えていくつもりです。

NISAをどう使ってきたかについては、

50代のNISAはどう使う?|課税口座との使い分けを考えた実体験

でも書いています。

また、投資に回す前にどの程度の現金を残すかについては、50代の投資で現金はいくら残す?|生活資金と投資資金を分ける考え方で整理しています。


高配当株が間違いだったとは思っていない

今回の記事は、

「高配当株よりインデックスの方が正しい」

という結論ではありません。

現在の銘柄選びの方法を使って、

まだ2年余りです。

この期間だけで、

どちらが優れているかを判断することはできません。

また、

個別株には、

自分で企業を選べることや、

配当を定期的に受け取れるという特徴があります。

一方で、

資産形成の効率や手間を考えると、

インデックスにも大きなメリットがあります。

今後は、

高配当株を増やすことだけを考えるのではなく、

「同じ資金をインデックスに投資したらどうなるか」

も意識しながら投資を続けたいと思っています。


まとめ|利益が出たことと、投資方法が優れていることは別

2026年8月8日時点では、

現在保有している株全体で、

含み益と受取配当を合わせて約486万円のプラスでした。

40代に約300万円の損失を出した頃から考えれば、

結果は大きく変わりました。

ただ、

利益が出たことと、自分の投資方法が優れていたことは同じではありません。

現在の利益には、

2024年8月以前から保有していた株の利益も含まれます。

日本株市場全体が上昇した影響もあります。

そして、

個別株を調べて選んでも、

インデックスを明確に上回れるとは限りません。

配当についても、

「株を売らずに受け取れるから有利」

と単純には言えないことに気づきました。

2年以上利益が出た。

だから成功した。

そこで終わるのではなく、

「もっと簡単な方法でも、同じような結果を得られなかったか」

まで考えてみる。

今回、

自分の投資を振り返って一番大きかったのは、

この気づきでした。

高配当株を続けるのか。

インデックスの比重を増やすのか。

それとも両方を使うのか。

結果だけを見るのではなく、

自分ならどの方法を選ぶのか。

考えてみることも大切だと思います。

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