――勢いで動くと詰む理由
はじめに
50代になると、こんな考えが頭をよぎることがあります。
- 会社に居場所がなくなってきた
- 転職も簡単ではない
- いっそ独立した方が自由ではないか
※なお、
50代ITエンジニアが「まだ評価される人・されない人」の違い でも書きましたが、
50代は「何ができるか」以上に「どう評価されてきたか」が重要になります。
私自身、57歳で独立しました。
結果として 独立そのものは間違いではなかった と思っています。
しかし同時に、
👉 独立して後悔する50代が一定数いる
という現実も、はっきり見えてきました。
本記事では
- 実際に独立して詰まりやすい人の共通点
- なぜ50代の独立は難易度が高いのか
- 後悔しないために最低限考えるべきこと
を、実体験ベースで整理します。
1. 独立=自由・安定という幻想
まず大前提として、
独立すると次のものは 一気になくなります。
- 会社という看板
- 組織の後ろ盾
- 定期的な給与
- 「仕事が自動的に降ってくる環境」
その代わりに手に入るのは、
- 自由
- 責任
- 不確実性
👉 安定ではありません。
ここを勘違いしたまま独立すると、
かなりの確率で後悔します。
2. 独立して後悔する人の共通点①
「会社員時代の延長」で考えている
後悔しやすい人に多いのがこのタイプです。
- 今の仕事をそのまま外でやればいい
- 経験があるから声がかかるはず
- 技術力があれば食べていける
しかし独立後は、
- 仕事を取りに行く
- 役割を説明する
- 価値を言語化する
ここまでが 仕事 です。
👉 「任される前提」で考えている人ほど苦しくなります。
3. 独立して後悔する人の共通点②
「作業者ポジション」しか想定していない
独立後に多い失敗がこれです。
- 設計書を書くだけ
- コードを書くことだけ
- 指示待ち前提の立ち位置
50代でこのポジションだと、
- 単価は上がらない
- 若手と比較される
- 案件が切れやすい
👉 AI+若手で代替されやすい領域 に自ら入ってしまいます。
4. 独立して後悔する人の共通点③
「案件が切られるリスク」を想定していない
会社員時代は、
- プロジェクト終了=次の配属
でした。
しかし独立後は、
- プロジェクト終了=収入ゼロ
になる可能性があります。
- 営業していない
- 次の当てがない
- 人脈が限定的
この状態で案件が切れると、
精神的にもかなり追い込まれます。
5. それでも独立が成立する50代の特徴
一方、独立して安定している50代には共通点があります。
⭕ 役割で呼ばれている
- PL/PM補佐
- 設計責任者
- 調整・レビュー要員
- トラブル収束役
👉 「人が足りない役割」に名前が挙がる
ここが重要です。
6. 私自身が独立前に意識したこと
私が独立前に意識していたのは、次の点です。
- 「何ができるか」ではなく
「何を任されてきたか」を整理 - 作業ではなく判断・調整の経験を棚卸し
- 案件が切れた時の最悪ケースを想定
結果として、
- SAP HANA移行案件でのPMO(テスト統括)
- 官公庁案件での設計・PL
といった
50代向けの役割 に繋がりました。
🔥 まとめ:50代の独立は「覚悟」と「設計」がすべて
50代で独立して後悔する人に共通するのは、
- 勢いで動いている
- 会社員思考のまま
- 作業者前提で考えている
という点です。
一方で、
- 役割で価値を出せる
- 判断・調整・責任を担える
- 案件が切れる前提で動ける
こうした50代は、
👉 独立しても十分に戦えます。
独立は
逃げ道ではなく、選択肢の一つ。
ここを冷静に見極めることが、後悔しない最大のポイントです。
🧭 次回予告
第17回:50代ITフリーランスの収入は現実いくら?1年目の実例
- 月商/年収のリアル
- 良い月と厳しい月
- 精神的に一番きつかった時期
を、数字ベースで正直に書きます。


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