🧩第17回 50代ITフリーランスの収入は現実いくら?1年目の実例


はじめに

50代で独立を考えるとき、
多くの人が一番気になるのは
「実際いくら稼げるのか」だと思います。

ネットでは
・年収1,000万
・月単価100万
といった情報もありますが、
現実的な数字や生活感はあまり語られていません。

そこで本記事では、
私自身の独立1年目の実績をもとに

  • 売上の内訳
  • 経費
  • 手元に残る感覚
  • 会社員時代との違い
  • メンタル面の変化

を、できるだけ正直に整理します。

なお、独立前に準備しておくべきことは 第9回:独立前に準備すべき5つのステップ でも詳しくまとめています。


1️⃣ 独立1年目の売上内訳(実例)

まずは売上からです。

▶ 1月〜3月

  • SAP HANAバージョンアッププロジェクト
  • 役割:テスト統括(コンサル)
  • 月額:100万円 × 3か月 = 300万円

▶ 4月

  • 完全に休み(売上なし)

▶ 5月〜12月

  • 官公庁システムプロジェクト
  • 役割:設計+PM補佐
  • 月額:80万円 × 8か月 = 640万円

▶ 年間売上合計

👉 約940万円

よくある「ずっと高単価を取り続ける」形ではなく、
役割に応じた単価で安定して稼働している、
かなり現実的なケースだと思います。


2️⃣ 経費の実態(思ったよりシンプル)

次に経費です。

  • 交通費:30万円
  • 交際費:20万円
  • その他(通信・備品など):60万円
  • 開業費の償却:30万円

👉 経費合計:約140万円

特徴としては

  • 税務はすべて自分で対応
  • ソフトウェアはフリーのものを使用
  • 書籍・学習費はほぼゼロ

いわゆる
「フリーランスっぽい出費」はかなり抑えています。


3️⃣ 手元に残るお金と税金の現実

売上 約940万円
− 経費 約140万円
= 課税前 約800万円

ここから

  • 所得税
  • 住民税
  • 国保・年金

が引かれることになります。

正直に言うと
「税金はやはり重い」です。

ただし、
SES時代(残業なし)で
👉 年収600万円弱だった頃と比べると、

  • 生活に少し余裕ができた
  • 将来への選択肢が増えた

この差は、数字以上に大きいと感じています。


4️⃣ 収入より大きかった「働き方の変化」

独立して最初に感じたのは
会社の後ろ盾がない不安でした。

  • 評価も
  • 仕事の継続も
  • 責任も

すべて自己責任。

正直、最初はプレッシャーが強かったです。

ただ、
仕事を継続していくうちに
徐々に感じ方が変わりました。

  • 単価交渉を自分でできる
  • 休みの調整を自分でできる
  • フルリモートなら海外から働くことも交渉次第で可能

「縛られない自由」を
実感する場面が増えてきました。


5️⃣ 長期案件がある安心感は大きい

現在参画している官公庁案件は
かなり長期で続く見込みです。

  • 収入の見通しが立つ
  • 次の案件探しに追われない
  • 精神的な余裕が生まれる

50代にとって
この「不安が少ない状態」は
収入額以上に価値があると感じています。


6️⃣ 50代ITフリーランス収入の現実的なライン

  • 年600万 → 正直やや不安
  • 年700〜900万 → 現実的で安定
  • 年1,000万超 → 条件が揃えば可能

そして重要なのは
👉 高単価を追いすぎないこと

独立して後悔する人の共通点については 第16回:独立して後悔する人の共通点 も参考になります。


🔥 まとめ

50代ITフリーランスの収入は、

  • 派手な夢物語ではない
  • かといって悲観する数字でもない

「少し余裕ができる現実的な選択肢」
というのが、私の結論です。

会社員時代より

  • 自由度が高く
  • 判断を自分ででき
  • 責任と引き換えに裁量を持てる

この働き方に
価値を感じられる人にとっては、
50代独立は十分に成立すると感じています。


🧭 次回予告

第18回:50代ITエンジニアが独立前に一番不安だったことベスト5

  • 収入
  • 仕事の継続性
  • 孤独
  • 体力
  • 老後

すべて実体験ベースで整理します。

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