はじめに
50代で独立を考えるとき、
多くの人が一番気になるのは
「実際いくら稼げるのか」だと思います。
ネットでは
・年収1,000万
・月単価100万
といった情報もありますが、
現実的な数字や生活感はあまり語られていません。
そこで本記事では、
私自身の独立1年目の実績をもとに
- 売上の内訳
- 経費
- 手元に残る感覚
- 会社員時代との違い
- メンタル面の変化
を、できるだけ正直に整理します。
なお、独立前に準備しておくべきことは 第9回:独立前に準備すべき5つのステップ でも詳しくまとめています。
1️⃣ 独立1年目の売上内訳(実例)
まずは売上からです。
▶ 1月〜3月
- SAP HANAバージョンアッププロジェクト
- 役割:テスト統括(コンサル)
- 月額:100万円 × 3か月 = 300万円
▶ 4月
- 完全に休み(売上なし)
▶ 5月〜12月
- 官公庁システムプロジェクト
- 役割:設計+PM補佐
- 月額:80万円 × 8か月 = 640万円
▶ 年間売上合計
👉 約940万円
よくある「ずっと高単価を取り続ける」形ではなく、
役割に応じた単価で安定して稼働している、
かなり現実的なケースだと思います。
2️⃣ 経費の実態(思ったよりシンプル)
次に経費です。
- 交通費:30万円
- 交際費:20万円
- その他(通信・備品など):60万円
- 開業費の償却:30万円
👉 経費合計:約140万円
特徴としては
- 税務はすべて自分で対応
- ソフトウェアはフリーのものを使用
- 書籍・学習費はほぼゼロ
いわゆる
「フリーランスっぽい出費」はかなり抑えています。
3️⃣ 手元に残るお金と税金の現実
売上 約940万円
− 経費 約140万円
= 課税前 約800万円
ここから
- 所得税
- 住民税
- 国保・年金
が引かれることになります。
正直に言うと
「税金はやはり重い」です。
ただし、
SES時代(残業なし)で
👉 年収600万円弱だった頃と比べると、
- 生活に少し余裕ができた
- 将来への選択肢が増えた
この差は、数字以上に大きいと感じています。
4️⃣ 収入より大きかった「働き方の変化」
独立して最初に感じたのは
会社の後ろ盾がない不安でした。
- 評価も
- 仕事の継続も
- 責任も
すべて自己責任。
正直、最初はプレッシャーが強かったです。
ただ、
仕事を継続していくうちに
徐々に感じ方が変わりました。
- 単価交渉を自分でできる
- 休みの調整を自分でできる
- フルリモートなら海外から働くことも交渉次第で可能
「縛られない自由」を
実感する場面が増えてきました。
5️⃣ 長期案件がある安心感は大きい
現在参画している官公庁案件は
かなり長期で続く見込みです。
- 収入の見通しが立つ
- 次の案件探しに追われない
- 精神的な余裕が生まれる
50代にとって
この「不安が少ない状態」は
収入額以上に価値があると感じています。
6️⃣ 50代ITフリーランス収入の現実的なライン
- 年600万 → 正直やや不安
- 年700〜900万 → 現実的で安定
- 年1,000万超 → 条件が揃えば可能
そして重要なのは
👉 高単価を追いすぎないこと
独立して後悔する人の共通点については 第16回:独立して後悔する人の共通点 も参考になります。
🔥 まとめ
50代ITフリーランスの収入は、
- 派手な夢物語ではない
- かといって悲観する数字でもない
「少し余裕ができる現実的な選択肢」
というのが、私の結論です。
会社員時代より
- 自由度が高く
- 判断を自分ででき
- 責任と引き換えに裁量を持てる
この働き方に
価値を感じられる人にとっては、
50代独立は十分に成立すると感じています。
🧭 次回予告
第18回:50代ITエンジニアが独立前に一番不安だったことベスト5
- 収入
- 仕事の継続性
- 孤独
- 体力
- 老後
すべて実体験ベースで整理します。


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